(「カタール戦レポート」のコメント欄で盛り上がっていたので、別記事にしました。読者の皆様におかれましては、どしどし意見をお寄せください。もちろんメンバーの皆様もよろしくお願いします。)戦術に関して皆さんに質問です。
個人的には代表チームの戦術って、どのくらいのレベルを求めるべきものだと思いますか?
僕がいたスペインの代表チームは一般的に「おもろいサッカーをする」という印象があると思いますし、実際パスとランが絡んだ攻撃サッカーをする傾向が強い(面白い、といわれやすい)サッカーをしていると思います。
でも、それって代表用に作ったサッカーではないですよね。僕がスペインにいたころはラファエルベニテスが率いていたバレンシア以外、どのチームも「スペインらしい」サッカーをしてました(勿論、クラブ単位で多少の違いは当然ありますよ)。最近はスペインリーグ、ほとんど見ていないのですが、つまり「futbal」は「ボールを動かして走った上でゴールを決める」スポーツ、という前提がある。よくバレンシアのサッカーは「Calcio」と書かれてました。
簡単に言うと、その国のリーグであったり、各カテゴリーであったりで実践されているサッカーの、そのエキスパートの集まりが代表であると。で、そのエキスパート達がやるサッカーだから「ザ・その国のサッカー」にしかなりようがない。
勿論、監督は影響するんだけど、クラブの監督は「練習させる人」、代表監督は「選ぶ人」という呼称するとおり、スペインにおいては全然役割が違う職種、という認識がある。まとめたり、モチベーションを上げたり、組み合わせをいじったり、というのが彼らの仕事、という気がしています。
それに対して日本代表の監督議論、その中心となる戦術論って、あたかも「真っ白なチームがあって、色々な選択肢があり、そこから自由に選んで習熟させる」という前提で進められている気がするんですよね。クラブチームでどこもやっていないフォーメーションとか、戦術とかを持ち込んで「最高のサッカーを目指そう」的な。
いや、「日本が国際舞台での経験が少なく、まだ日本のサッカーというものが確立されていないから」というのは理解しているつもり。そのために色々試しているんだ、という理屈も、理屈としてはわかる。でも、「一定レベルに達していない」日本の代表チームが、代表だけスペシャルなサッカーをやる、というのはそもそも論としておかしい気がしてならないんだよね。
そういう意味でジーコがやったことが非常に正しいな、と思っているのであります。「イチイチ言わなくても、いつもの通りやれ」ってことでしょ?どう思われますか?
(以下はコメント欄の投稿です)
No title
本来はkekimajivさんの仰るように、
日常のサッカーの延長線上にある
「ザ・その国のサッカー」になるのが普通でしょう。
日本はまだ“代表監督依存症”といったような
傾向があるのかもしれません。
(特に外国人監督の場合に)
教えを請うというか、上意下達とでもいうのでしょうか。
たとえばオシムが代表監督になってから、
「考えて走る」というフレーズをよく見聞きした気がします。
たぶんカテゴリーを問わず。
メディアが好んで使っていたのかもしれませんが。
ですが、オシムが千葉の監督のときは、
そうではなかったはず…。
この辺、勘違いだったらごめんなさい。
ちょっとうまく説明できないのですが、
こうした傾向があるがゆえに期待値は上がって
代表については地に足をつけた考えができなくなり、
「スペシャルなサッカー」を求めてしまうのではないでしょうか。
そして一旦このような思考になってしまってから
なかなか修正できないのが日本の現状かと。
かくいう自分もJのクラブに対しては
現実的な見方をしているつもりですが、
代表となるとどうしても夢を見たくなります。
単純に世界の国々と戦うことを特別視しているのかもしれません。
* 2008-11-29 03:41
* 人見顕範 URL
No title
>たとえばオシムが代表監督になってから、
「考えて走る」というフレーズをよく見聞きした気がします。
たぶんカテゴリーを問わず。
メディアが好んで使っていたのかもしれませんが。
ですが、オシムが千葉の監督のときは、
そうではなかったはず…。
人見顕範さんがおっしゃることを私も感じていて、Jリーグの歴史を見ていると、代表が成功しているの時(非常に私見となりますがトルシエの「フラット3」だったりオシムの「考えて走る」)は多くのクラブが代表のスタイルを取り入れて、Jリーグ全体にあるスタイルの数が収縮し、それ以外の時はスタイル数が拡大するという傾向があるように思えます。
近年、特にクラブがACLを重視し始めたことは、代表以外での海外に対する物差し(去年の浦和がACLで成功したことやCWCでのミランとの間に感じた差、今年のACLでのガンバの成功や他チームの挫折、そしてなでしこが起こしている北京、U17、U20での成功)を増やしました。このことから、「ザ・その国のサッカー」に求められる検討範囲はさらに広がり、まだまだスペインの様に収縮の一途をたどり、密度を上げる段階ではないんだなあと感じています。
でも、その探し方は非常に日本的なやり方にみえます。
それはサッカーという前提を取り払った日本文化、特にものづくりにおいて見られるような他文化から取り入れたものを整理・改良をふんで日本独自のものとし生産するやり方です。そして最終的できた完成品にスポットライトがあたる分、反面にある多くの検討案と失敗作も存在しています。
「ザ・その国のサッカー」を探す段階で、Jリーグに多くのスタイルが存在することは、主に4年サイクルの代表のスタイルを指標にし続けるより、遥かに効率の良いやり方だと思います。そして「ザ・その国のサッカー」は、決して人為的ではなく、Jリーグのスタイル数が収縮の一途をたどり始めたときに現れるのではないでしょうか。
* 2008-11-29 13:02
* ももも URL
No title
代表チームはクラブに比べると、圧倒的に活動時間が少ない。その時点で、代表に戦術的な多くのものを求めるのは無理があると思う。
多くの監督は、ある程度、守備のやり方を組織して、あとは個人のコンビネーションで攻めようで手一杯でしょう。もしくはスカウティングして、相手の弱点を突く選手起用をするとか。(ジーコは守備の組織もなかったから、チームとしてバラバラになっちゃったんだけど)
ヒディンクのように、代表チームの操縦法を熟知している監督は、代表という時間に限りがある集団を率いても、特別なことができる。
そのレベルの監督なら、(オシムもそう)「スペシャルなサッカー」を代表でもできると思うけど・・・。
* 2008-12-01 00:47
* 鈴木智之 URL
個々の選手が自分で判断できる大人?であれば「選ぶ人」である代表監督でいけると思います。
まだまだ日本のレベルは低いと思います。今ではサッカーに関する情報も多く、「おっ、ヨーロッパでは代表より、オラがチームを応援するのが普通なのか!?じゃぁ俺らも」といったファンが多いような気がします。
ですが、まだまだ日本のレベルは低く、代表よりもJのチームが大切というのも分かりますが、それでは強化が図られないのではないでしょうか。
私は面白くて弱いよりも、強くて面白くないほうが良いと思います。少なくとも今の日本では面白くなく弱いのですから。
強い弱いと抽象的ですが、ある程度強くならないうちから面白いゲームといっても無理があるでしょう。勝てるようになってから面白さを目指すのべきでしょう。両立できれば勿論よいと思います。
(日本では)サッカーは野球に比べても選手の給料は低いものです。もっともトップは少ないが底辺でももらえているというのも見聞きしましたが。
この現状はJは成功しているといえるのでしょうか?
どこを目指すのでしょうか。
底辺がなければトップが育たないとよく言われますが、トップが高くないと底辺も広がりません。Jはユースやジュニアをもうけることによって底辺も広げているでしょう。トップをもっともっと高くして欲しいものです。
Jカレンダーをもっと代表優先にしてほしいと思います。
「代表チームの戦術をどのレベルまで求めるのか?」
という問いかけに対して回答になっていませんが、、、
代表でも時間をとって戦術を叩き込む練習をすべきだと思います。Jは本当に強いのでしょうか、2年連続ACLで日本のチームが優勝しましたが、これを成功だ、成功だと手放しで喜べば、日本人選手の目標はこの程度になるのでは、そんな選手を集めても日本代表が強くなれるわけがないと思うのですが。
おっと、バタバタしていたら一つの質問コーナーに格上げしていただいているぞ。言いだしっぺだし、いけるところまで続けてみましょう。
一件ずついきます。
>人見さん
>かくいう自分もJのクラブに対しては
>現実的な見方をしているつもりですが、
>代表となるとどうしても夢を見たくなります。
>単純に世界の国々と戦うことを特別視しているのかもしれません。
イチイチ分析には納得しました。ただ、最後のこの部分、納得できない、ということではなくて「どうして特別視しちゃうのか」というところが非常にポイントですね。
僕個人としては随分前にそういう特別視はしなくなりました。そりゃブラジルとやる、イタリアとやる、ドイツとやる、となれば注目もするし、ワクワクもします。でも、仮にキリンカップにブラジルを呼べて3-0で完封した、としよう。日本のレベルが以前よりも高くなった、くらいはいえるかもしれない。でもね、それでもってブラジルを上回った、なんてやはりいえないわけですよね。
2006年はブラジルは勝てなかった。でも「王国ブラジル」という評価は変わらない。韓国はワールドカップ4位。もうちょっとで決勝にいっちゃったかもしれない成績でした。でも、韓国が世界の競合だ、という話は聞いたことがない。結局、4大会くらい準決勝にあがる、とか圧倒的な記録を残さない限り、サッカー競合国にはなれない、ということですよね。
それって凄まじく長い時間と年月をかけて代表で結果を出さなくちゃいけない。つまりは「ある特定の選手」だけ強化して結果を出し続けるような旧共産圏スポーツ的な考え方とは馴染まないわけですよ。そうなると早道はクラブの強化、Jリーグの拡大、というところになってくるわけです。
勿論、世界一は目指すべきだし、そういうところに夢がありますよ。でも、親善試合であーだ、こーだ議論するより、Jリーグというクラブ単位でワールドワイドに戦える環境があるわけで、代表はワールドカップとアジアカップくらいでいいんじゃないすかね。どう思います?
ちなみに僕は「世界」云々という言い方はあんまり好きじゃないです。欧米だけが世界じゃないす。アジアやアフリカの小国だって、世界の一部。このテーマでも一度、問題定義してみたいなと思っています。
>でも、その探し方は非常に日本的なやり方にみえます。
>それはサッカーという前提を取り払った日本文化、特にものづくり>において見られるような他文化から取り入れたものを整理・改良>をふんで日本独自のものとし生産するやり方です。そして最終的>できた完成品にスポットライトがあたる分、反面にある多くの検討>案と失敗作も存在しています。
>もももさん
半分賛成で半分反対ですね。日本の文化を語るときによく言われる論です。でも、本当にそうなのかなぁ。
今の日本サッカーは何か答えを見つけるべく模索している、ということなんでしょうか。僕は最早、十分、日本サッカーなんだと思います。ようはそれを練り上げていってより強く、速く、正確にするだけのことであって。
大会や試合に向けてのモチベーションやコンディションの調整、というところを別にすれば、どこの国もその国の文化風習に従って自らのサッカーを突き詰めている、と言って良いような気がします。
日本文化は突き詰めていくのが好きですよね。やらないと気がすまない、というか。それはプロダクトを作るときには圧倒的に有利ですけど、サッカーというスポーツには向かないかも、と思ったりします。サッカーって臨機応変を果てしなく求められる側面があり、そういうの、日本人は慣れていないですよね。何でも合理的に考えたがるところがある。欧米人って非合理な現象に対して、合理的なんですよね(「おきちゃったものは仕方がない」とか「失敗したことを悔いても仕方がない」みたいな整理の仕方がね)。
僕の中ではフォーメーションや戦術みたいなものは二の次で、フィジカルと考え方の部分で、日本人が最高のパフォーマンスを発揮するにはどうすればいいのか、くらいしか感心がないんですよ(戦術などはクラブでがんばっていることが大前提ですよ)。
どうですかね?
>鈴木さん
我々の大将もヒディングを絶賛していたし、理解をしているつもりなんだけど、外国人、日本人に関わらず、特殊なサッカーをやらせる人は勘弁な気がします。トルシエのやり方って、代表チームでよりクラブ的な練習をさせてたんだと思うんだよね。地元ワールドカップ、ということでスケジュールも予算も十分だったし。でも、あの時の遺産みたいなものは結果以外、特にない気がします。
>神戸でスポーツさん
>個々の選手が自分で判断できる大人?であれば「選ぶ人」である代表監督でいけると思います。
全く同意です。
>「おっ、ヨーロッパでは代表より、オラがチームを応援するのが普通なのか!?じゃぁ俺らも」といったファンが多いような気がします。
これはちょっと違うような気がします。一つはACLとCWCが整備されたことで、クラブ単位で真剣勝負の試合が激増した、ということは一つあります。以前からACLはあったけど、アジアの頂点という半端な目標がCWCが出来たことで、筋が通りましたね。クラブや選手は勿論、ファンもメディアもスポンサーもモチベーションが増しました。
それともう一つ、僕も代表からサッカーに興味を持った人間ですが、ボスマン判決、テレビ放映権の高騰、メディアの確認によって代表チームやワールドカップ、CLの意味合いが大きく変わってしまったことによって段々と興味が薄れていきました。内容や競技レベル、ナショナリズム(地域主義)を求めていくとクラブチームに向かっていくことは明らかです。
>この現状はJは成功しているといえるのでしょうか?
この判断というのは重要ですね。僕個人はかなり成功している、と思っています。
>どこを目指すのでしょうか。
Jリーグや協会の人には考えて欲しいことですけど、皆さん、それぞれに考えがあるのでしょうね。個人的には自分がより楽しいな、と思えるサッカーと周辺環境になって欲しいです。僕個人なら地域リーグでもいいから、近所にJに上がる、将来ACL、CWCを取る、ということを目標とするクラブが出来てほしいです。作りたいな、と思っています。
>Jカレンダーをもっと代表優先にしてほしいと思います。
>代表でも時間をとって戦術を叩き込む練習をすべきだと思います。
サッカーに求めるものは各々違いがあって良いと思います。僕はもっとも合理的に代表が強くなるには、クラブ自体が強くなることだと考えています。選手の能力が伸び、経験をつんでくれれば、代表でも結果は出やすくなると思っています。代表チームで選手の個人能力を上げる、というのは不可能に近いでしょうからね。
もし、代表チームを徹底的に鍛えて強くするのが正しいなら、各チームから選手を色々召喚する、というのはやめて、単独クラブをベースに、個人能力の高い選手を数人足す、というような考えで代表を選出した方が良くないですかね?一時期のイタリア代表はそういう色が強かったし、そこそこ結果も出していました。
かつてのアヤックスとオランダ代表の関係も、そんな感じでしたよね。
>kekimajivさん
最後に軽い気持ちで書いたところについて
いろいろ誤解を与えてしまったようなので、補足の意味も込めて。
>凄まじく長い時間と年月をかけて代表で結果を出さなくちゃいけ
>ない。
それは十分わかっています。
特別視する理由は、日本のサッカー界にとって
最高の舞台はW杯しかないと考えているからです。
実質的に世界最高のCLに、Jのクラブは参加できません。
クラブW杯はJのクラブにとっていい経験になると思います。
別の方へのコメントで書かれているように
モチベーションアップになっているのは間違いないでしょう。
ですが、CL優勝チームが過密日程の合間に途中から参加する
あの大会が世界最高の大会だとは言えないでしょう。
>代表はワールドカップとアジアカップくらいでいいんじゃないすか
>ね。
そうですね。しかしチームを作るためには試合が必要です。
強化の期間が限られているからこそ、
スタジアムで90分の試合をいくつもこなして、
親善試合という点を差し引いた上で、評価はすべきかと。
できればチャレンジカップを開催するより、
どんどん外で試合をしてほしいですけど。
>クラブの強化
これについては否定していませんよ。
あくまで日本は代表監督の考えに
しばしば左右されがちだという話です。
ざっくりとした見方ですが、
ヨーロッパではUEFAのコンペティションで
躍進したクラブのある国の代表は、
遅かれ早かれ国際大会に出てきて結果を出しています。
(ロシアのゼニトやトルコのガラタサライ、
さらにはウクライナのディナモ・キエフなど)
ですから、今のJのクラブのACLに対する姿勢、
そして成果については
自分もいい流れだと思っています。
Jリーグ以外で多くの経験を積めるという意味で。
「特殊」なサッカーと「特別」なサッカーは違うんです。
トルシエの「フラット3」は特殊なサッカーでした。
彼以外、採用する人はほとんどいないという意味で特殊です。
ヒディンクのような、勝たせる監督は「特別」。つまりスペシャルです。
そこをお間違えないように。
で、例に挙げられたトルシエ。
>でも、あの時の遺産みたいなものは結果以外、特にない気がします。
僕は結果が残ったこと、それで十分な気がするんですよ。
もちろん、日本開催という大きなアドバンテージはありましたが。
ジーコのときは結果すら残らなかった。
残ったのは「日本人は教えてくれるタイプの監督じゃないとダメだ」ってことぐらいでしょうか。
現在の代表チームを取り巻く、熱の冷めた状況に再び火を灯すには、
内容は置いておいて、結果を出すしかないと思います。
結果とは、南アフリカW杯で最低ベスト16に進出すること。
サッカーにあまり興味のない層を取り込むには、まずは結果でしょう。
結果でひきつけておいて、内容を見せる方法じゃないと、
コアなファン以外ついてこない。
北京五輪のソフトボールだって、
勝ち上がっていったからこそ(金メダルをとったからこそ)
注目度が上がっていった。
そこでついた「ソフトボール初心者」の人をどうサポーターにさせるかは
考えていかなくてはいけませんが。
戦術、スタイルは勝っていく中で「これがいいんじゃない?」といった感じで、出てくるものだと思います。
世界で勝てた=世界で通用した、ということですからね。
通用した部分をより練磨するような形で発展させていくのがベターかなと。
日本のサッカーはブラジルやレアル・マドリーのように、「勝ち方」や「内容」を問うレベルにはまだ来てないと思うんです。泥臭くても、かっこ悪くてもいいからまずは結果を。
もちろん「勝ったからOK」ではだめですが、勝たないことには始まらないと思うんです。
だから「トルシエは結果以外なにも残さなかった」並びに
「ヒディンクやミルティノビッチが来た後は、ペンペン草も生えない」というのは、ここに集うみなさんは聞いたことがあると思いますが(笑)、
僕は「勝てる」監督の元、勝っていくことで、これが「日本のスタイルだ」
というものができるような気がします。
他のみなさんはどう思います?
うわ、僕の返信がめちゃくちゃ遅いですね。議論が成立しませんよね。ちょっと一回締めましょう。
正直なところ、戦術に関しては盛り上がりませんでしたね。「複雑なことは出来ない」「理想はJリーグで実力を上げていくべき」「現時点は日本サッカーが一定のレベルに達していない」というところは共通の考え方なのでしょうか。
テーマ的には盛り上がらなかったのですが、いくつかさらに議論してみたい要素は見つけられました。これから人見さん、鈴木さんのコメントに返信しますので、そこで触れます。
>人見さん
>特別視する理由は、日本のサッカー界にとって
>最高の舞台はW杯しかないと考えているからです。
>実質的に世界最高のCLに、Jのクラブは参加できません。
ふむ。
>ですが、CL優勝チームが過密日程の合間に途中から参加する
>あの大会が世界最高の大会だとは言えないでしょう。
おっと、ここは認識が違いますね。理屈的に極論を言うと、ワールドカップも最強を決める大会だ、と定義すると矛盾点はたくさんありますよね。実力順に32カ国が来ているわけではないです。オリンピックのメダルも下手するとそうです。
人見さんが言いたいことは分かるんだけど、それは僕らが言うことではなく、欧州の人が言えばいいことでしょう。チャンピオンズカップだって随分、お荷物のように言われていましたが、あるタイミングで国内リーグかそれ以上の大会として、ブランディングされたわけです。今のような形に落ち着くまでに時間はかかりましたよ。改良もされていきました。
CWCだって、弱小側が噛み付いていかない限り、育ちませんよ。また、そういう大会を作ろう、ACミランとガチで戦える場に育てよう、としない限り、論理的には永久に代表でも結果は残せないと思いますが、どうでしょうか。
>そうですね。しかしチームを作るためには試合が必要です。
>強化の期間が限られているからこそ、
>スタジアムで90分の試合をいくつもこなして、
>親善試合という点を差し引いた上で、評価はすべきかと。
これは本当ですかね?僕個人はちょっと疑っています。ワールドカップや欧州選手権で結果を残しているチームが親善試合を多く戦っている、というデータとかってあるんでしょうか。
勿論、全然経験しなくて良い、とは思わないんですが、まず日常的にやっているサッカー(クラブが参加しているリーグなりカップなり)のレベルが高い、ということの方が圧倒的に大切なのではないかと。
>ヨーロッパではUEFAのコンペティションで
>躍進したクラブのある国の代表は、
>遅かれ早かれ国際大会に出てきて結果を出しています。
こっちの方が正しいと思うんだよなぁ。
>Jリーグ以外で多くの経験を積めるという意味で。
さあ、この一文はポイントです。ドラクエ的に経験を解釈すれば、経験を積んでボスキャラを倒しに行く、つまり勝利・成功する過程に踏むのが「経験」というやつです。
人見さん的にはいわゆる日本サッカーがどうすれば「成功」だと思っていらっしゃる?一時期の中田のような、突出した個人がもっとハイレベルで登場すればいいの?それともワールドカップに勝てばいいの?そのあたりが僕にはよく分からないです(いや、人見さんの書かれたことがわからない、というのではなく、この辺がボヤボヤしたまま、サッカーメディアは動いている、ってことです)。
僕個人は多分ゴールなんてないんだろうなぁ、と思っています。勿論、日本がワールドカップで勝ったら痛快だ、と思うし、チャンピオンズリーグ的なものがワールドワイドで整備され、そこで勝つのも楽しいでしょう。日本人選手が世界中で求められるようになったらすげえな、とも思います。
でも、それらも最終目標にはならないんじゃないか、と思うわけです。「次だ、次!」って感じになりますからね。同じように、「例えば2部落ちして悔しいな」という類の敗北も非常に大きなモチベーションになりますよね。達成すれば大きな成功ではありますよね。J2のクラブとかを見ていると、昇格という成果を胸に、引退するプレイヤーも結構いる。
中田英寿がブレイクしたときに、何となく「本場の方に認めていただいた!」的な感じは皆が受けていたと思うのだけど、随分、そういう流れも落ち着いたよね。あの時ほど皆が日本人選手情報を追っているか、というと追えていない。モチベーションがわかないのはなぜ?
パクチソンのブレイクを見て、以前だったら朴や韓国にジェラシーを感じてそうなものだけど、というのも違っていて、アジアの人でもヨーロッパで通用するんだ、ということをリアルに感じる程度。一人のサッカー選手が相当な成功をした、という以外の感慨はないです。
カズや中田を「経験」したことによって、同胞の成功に感動できなくなっている、という言い方も出来るよね。
ブラジル人はイタリアやスペインのクラブが優勝しているとき、必ず関わっています。スターも多い。でも、これは経済的な成功という側面で欧州を選択している部分がほぼ全てでしょう。ブラジル人も韓国人も同胞の活躍を喜び、誇りには思えど、それ自体が決してゴールではないんだと思います。また、ブラジル人は国内での成功を経て海外に行くんだろうけど、それは経験してレベルを上げる、というよりブラジルで出した結果を評価してもらって買われていく、というもう少しプロっぽいことのような気がしています。
日本人の場合は、海外でやりたい、と当たり前のように言います。下手すると条件悪くなっても海外に行きたい、経験したい、ということすらある。うーん、一体何が目標なんだろう、何を目指した経験なんだろう、と悩むわけです。海外だったらシンガポールでもカナダでも良いわけです。
プロなんだから自分の大切な将来なら「条件の良いリーグに行きたい」とか「ハイレベルのサッカーを体験したい」とか、ちゃんと表明すべきだよなぁ、と思う。何となく経験という言葉を使ってごまかしている感じ。だって「経験」て言葉には、失敗でも成功でも結果論としてポジティブにしちゃう魔力があるじゃない?
そこにある戦い自体を享受する、ということも凄く重要だし、何でもかんでも「何かのための経験」ではないような気もするんですよね。経験(勉強とも言い換えられる?)をすればレベルがあがる、という信仰みたいなのも僕は嫌いです。経験するからこそ出来なくなることも多いし。
なんだかまとまらなくなってきました。すみません。でも。ちょっと整理したら議論してみたいテーマです。
>鈴木さん
>「特殊」なサッカーと「特別」なサッカーは違うんです。
>そこをお間違えないように。
納得。ご指摘の通りです。
>僕は結果が残ったこと、それで十分な気がするんですよ。
これも言われて気がつきました。そうですね。そう思う。やっぱ勝つことが重要視されないと意味がないです。「面白い」云々は勝てるようになってから話されるべきだ。
>現在の代表チームを取り巻く、熱の冷めた状況に再び火を灯すに>は、
あ、これは違和感あります。多分、もうああいう盛り上がりはないですよ。プロレスが力道山時代のような人気を取り戻せない、というのと一緒で。趣味趣向も多様化したし、メディアも多様化した。ワールドカップにも出てしまった。刺激的要素を回復させるとしたら30年くらいワールドカップに出られない期間があって、復活、みたいなドラマがないと無理でしょう。
僕個人は「熱が冷めてる」とは思っていないんですよ。Jリーグが出来るあたりからサッカー界は超上潮な感じで、色々なことがバンバン起きた。当時、筋金入りの野球少年だった私も「こりゃすげー」みたいなノリがありました。「全ては日本代表のために!」でしたしね。
刺激に慣れてしまい、確かに爆発的な盛り上がりはなくなったけど、クラブを応援したりする部分では確実に盛り上がっていている。そういう意味でサッカー熱は全然醒めていない、と思うのですが。どう思います?
こちらも整理して議論してみますか?議論じゃなくてもみんながどう思っているか、聞くだけでも面白そうですね。
>kekimajivさん
>戦術に関しては盛り上がりませんでしたね。
仰るとおり、違う話がメインになってしまったようで…。
タイトルにある戦術の「せ」の字もないですね。
全体的には「今の」の二文字がないために
疑問を抱かせてしまったような気がしています。
さて、まずはCLとCWCの位置づけについて。
>それは僕らが言うことではなく、欧州の人が言えば
>いいことでしょう。
たしかに欧州のクラブの話ではありますが、
CWCの優勝候補とされるのは
大会の仕組みが洗練されているCLを制したクラブであり、
ふたつの大会はつながっているのですから
比較するのはかまわないと思います。
また、世界一を決める大会の矛盾点は、
W杯や五輪に限らずCWCにも当てはまるはずです。
それに続く
>CWCだって、弱小側がそう思って噛み付いていかない限り、
>育ちませんよ。
という点については、現状から考えると
今はまだCLとCWCに明らかな違いがある点を指摘したまでで、
CWCが育たないままでいいという意味ではありません。
W杯も最初は軽視している国・地域があったはずですから。
続いて代表について。
>ワールドカップや欧州選手権で結果を残しているチームが
>親善試合を多く戦っている、
>というデータとかってあるんでしょうか
たくさん試合をしているのは、ちょっと前のメキシコでしょうか。
日本もかなり試合をしていた時期がありましたが、
あくまでもFIFAのカレンダーの中で
上手にマッチメイクしてほしいという話です。
Jリーグの日程をあまり過密にすることなく、
代表のための時間を作ってほしいという意味です。
それから前のコメントの最後にあった
>>Jリーグ以外で多くの経験を積めるという意味で。
という部分がかなり引っかかったようですが、
これはその前の
>>クラブW杯はJのクラブにとっていい経験になると思います。
のくだりをふまえていただけないでしょうか。
ハードなACLで結果を出せばCWCが待っています。
それを含めての考えです。
最後にポンと出したので、言葉足らずだったかもしれません。
ただ、ACLに対するモチベーションアップにつながっている
今のCWCに対しては
親善試合よりもはるかに緊張感がありますが、
いい経験になる大会という見方をしています。
この大会はとにかく欧州、南米以外のクラブが
優勝しないと次の段階に進まないでしょう。
>日本サッカーがどうすれば「成功」だと思っていらっしゃる?
CWCが未成熟な段階にありますので、
W杯でベスト16の常連になることです。
決して突出した才能を求めているわけではありません。
ですから鈴木くんの
>結果とは、南アフリカW杯で最低ベスト16に進出すること。
という考えには(いまさらですが)賛成です。
結果の大切さは、残留争いを見ているとひしひしと感じます。
最後は何でもいいから勝ってほしいという
気持ちにしかならないでしょうから。
そこから広がった日本人選手の海外移籍については、
kekimajivさんがお考えのように
別記事扱いで議論してみたいですね。